自分史の年表
自分史を作成する上で忘れてはいけないのが「年表」です。ある程度の大雑把なものでもよいので年表は、自分史を書く前に作成しておいてください。それを元に、どんどん構成していくことになるのです。
年表というのは、簡単に説明すれば履歴みたいなものです。この年には何があった…とかなど、最初は箇条書きでも全然かまわないのです。自分史の中にちょっとした表などを取り入れておくのも、面白いですので、ぜひ作成してください。
自分史の年表作りには2つあります。1つ目が、自分の生い立ちを表にあらわしたもの。そして、2つ目が日本や世界、地域などの当時の世相などを表した表です。世界的に、大々的なイベントがあったらこの年はどんな年だったのか…ということが思い出しやすくなります。それに、人間というのは1人で生きているわけではなく、家族、友人、親戚、それから地域、国、世界、と必ずしもつながりを持っているものです。そう考えると、身近な身辺での出来事や、日本の国内での出来事、それから世界での出来事を知ることはとても大切なことなのです。
自分史を作るというのは、だいたい高齢者が多いですので、そういう場合は思い出しやすくするためにも、予め年表の作成は大切なことだと言えるのです。もちろん、文章を書くという行為でも欠かせないものです。文章の構造を練るとき、目次をつけるとき、文章を書くとき…生まれたのはどんな年だったのか…などを織りいれて書いていくと情景なども浮かんでくるものなのです。
自分史を作成するということは、簡単なことではありません。長い年月がかかる人もいれば、どうではなく完結に済ましてしまう人もいるのですが、ずっと昔の記憶を思い出しながら、その時の気持ちや考えも織り交ぜて書きますので、難しいのです。まず、生まれた頃のころや幼年時代のこと、学生時代のことを思い出すというのは難しいです。断面的には覚えていても、自分史を書けるくらいしっかりと覚えている人は、あまりいないものです。ただ、それを年表を見ながら少しずつ思い出し、書き綴っていくのが自分史なのです。