自分史.com

団塊世代

1947(昭和22)年から1949(昭和24)年にかけた戦後の第一次ベビーブームに生まれたボリュームの大きい世代を指して「団塊世代」と呼びます。
地方から都市部へ集団就職した中学・高校卒業組は〝金の卵〟として高度経済成長の底支えに貢献し、大学進学組の一部は安保闘争や反ベトナム戦争など既成秩序に反発し〝学生運動〟に身を投じました。また、恋愛結婚が見合い結婚を上回り、核家族化が進んだのもこの世代からです。
そして住宅不足に陥り、郊外に団地が造成されて都市部の膨張という現象を起こしました。
その他、ジーンズとミニスカートを象徴とする世代のファッションを生み、漫画・アニメからなるサブカルチャーの隆盛を支えるなど社会に及ぼした影響も大きいといえます。
経済面では大きなマーケットを形成して製造業や流通業の発展を牽引し、40歳前後にバブル景気を、定年を前にリーマンショックを経験するなど、まさに戦後経済の中核にあった世代だと言えます。
そして約800万人のこの世代が65歳を迎えはじめた今、労働力不足と技能継承の問題や年金・医療費の増大が改めて危惧され、その一方で社会的活動の担い手として、またその退職金や貯蓄がビジネス市場から関心を集めるなど、引退後も大きい存在です。

ちなみに団塊の世代の有名人には鳩山由紀夫、村上春樹、ビートたけし、森山良子、弘兼 憲史、西田敏行などがいます。