自分史の効果的な書き方
「自分史」を書くことは、近年の流行でもあり、自分の生きてきた証を形に残す素晴らしい方法です。しかし、何を書けばいいのか迷ってしまうことも少なくありません。そこで、効果的な書き方を紹介します。
1. 構想を練る
自分史を始める前に、全体の構想を考えることが重要です。「年表を作る」、「テーマを決める」、「資料を集める」、「目次作り」の4つのポイントが土台となります。これをしっかり準備することで、より充実した自分史が書けるようになります。
2. 年表の作成
年表は、自分史の骨組みを作るものです。生まれた時からの履歴を簡単に書き、幼少期や学生時代、社会人時代といった節目ごとに要点をまとめます。また、学生時代には未来への思いを書き留めると、その時の気持ちが振り返りやすくなります。メインとなる社会人時代には、会社や結婚、子どもについて触れると良いでしょう。さらに、できれば日本のニュース年表と照らし合わせることで、自分の経験をより豊かに表現できます。
3. メモを追加して思い出をふくらませる
年表ができたら、さらに内容を充実させるためにメモを追加します。このメモには、その時々の友人関係や気持ち、悩みなどを具体的に記録します。資料もこの段階で揃えていきましょう。日記や写真、手紙、メモ、住民票、通信簿などがあれば、思い出がより鮮明に蘇ります。幼少期の母子手帳や小学校の通信簿も良い資料になります。
4. テーマの設定
テーマは自分史に一貫性を持たせるための重要な要素です。人生の特定の時期に焦点を当てるのか、全体を浅く広く書くのかを決めます。メモを見返しながら、例えば「小学校時代の一番の思い出」や「初めての海外旅行」といった具体的なテーマを見つけると書きやすくなります。テーマは自分史の目次ともなり、どこにどのエピソードを盛り込むかを考えやすくします。
5. 目次を作り、文章にまとめる
テーマに基づき目次を作成します。目次は「大見出し」「中見出し」「小見出し」といった構成を考え、重要な部分から順に内容を膨らませていきます。こうして文章の構成が見えてくると、書きやすいところから取りかかれるようになります。テーマを簡潔にしておくと内容に一貫性が出やすく、文章も構成しやすくなるでしょう。
6. 仕上げと自費出版
すべての内容が揃ったら、最後に自費出版を検討します。自費出版は、個人的な記録を形にする方法として非常に有意義です。ただし、出版依頼の際は数冊単位（5～10冊）での依頼が一般的なので、あらかじめ確認しておきましょう。
以上の手順を踏むことで、自分史の執筆がぐっと現実的になり、しっかりとした形にまとめられるはずです。
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